南紀白浜旅行記(アドベンチャーワールド・パンダ編)

先日、2泊3日で白浜温泉(和歌山)に行って参りました(^^)/

今日は、その旅行記です。

旅行記パンダ編

南紀白浜と言ったら、やっぱりこれでしょう!

そう、アドベンチャーワールドのパンダです。

ここではなんと、4頭ものパンダを見ることが出来るのです。

私たち夫婦は、大のパンダ好き。

…というか、奥さんは当初、そうでもなかったんですよね。

しかし、私がテレビでパンダ動画を流していると、必然的に一緒に見ることになる。

で、いつの間にか好きになったようです(笑)

 

パンダの魅力といえば、何といってもその「しぐさ」でしょう。

何をするにも、のんびりもっさり。

一日の大半を「食べる」か「寝る」に費やす。

足を投げ出し、腹を丸出しにして食べる。


…休日のおっさんですね^^;

この、のんびりした仕草の理由は、パンダが「草食」である事に起因します。

主食である「タケ・ササ」はカロリーが低い。

加えて、消化器も草食に適しておらず、消化率も低い。

そのため、エネルギーの消費を最小限にとどめる必要がある。

パンダの「のんびり、もっさり」仕草には、ちゃんとした理由があるんですね。

では、なぜパンダは草食になったのか。

www.ueno-panda.jp

ジャイアントパンダは、天敵や餌の競争を避けて、中国山岳地帯の奥地を生息の場としました。そこで冬でも枯れず1年を通し豊富に得ることが出来る食物がタケ・ササだったのです。ジャイアントパンダは、生存競争を避け、身を守る環境で暮らすために、食べるものは無理をする生活を選んだ動物です。

いや~、共感するなぁ。

これってつまり、トレードオフですよね。

自分にとって「より心地よい環境」を作るため、所与の条件を最適化する。

まさに「FIRE」にも通ずる思想ですよね。

 

もっとも、パンダが草食であるのは「肉のうまみ」を感じる遺伝子を喪失したせいだ、とする説もあります。

www.recordchina.co.jp

なかなか興味深い説ですね。

「肉のうまみを感じられない肉食獣」など、いわば「障碍者」といえるでしょう。

しかし、それによって草食となったパンダは、多くの大型哺乳類が絶滅した氷期を乗り切ることに成功。

さらに、その「仕草」によって人間に愛され(社会資本の獲得)、悠々自適の環境を手に入れた。

FIRE達成、ですね(笑)

 

こういった話を聞くと「多様性」や「自由」の大切さが分かる気がします。

結局、何が正解か分からないこその「多様性」「自由」だということです。

明確な「あるべき姿」というのものが存在するのであれば「多様性」も「自由」も不要ですからね。

「画一的」に「強制」すればよい、ということです。

 

ゲノム編集テクノロジーの発達により、未来においては「人類の遺伝情報の均質化」が進むといわれています。

それはそうでしょう。

もし生まれてくる子供が、予めダウン症だと判明したら。

将来、確実にガンを発症すると分かったら。

そしてそれらが、ゲノム編集により、避けることが可能ならば。

この誘惑に逆らうことは難しいでしょう。

そして、一度それに手を染めたならば、人は味を占める。

より「美しい」容貌に。

より「健康な」肉体に。

こうして、人類の遺伝情報は「その時点の価値判断における」最適なものへと編集されてゆく。

環境の変化に脆弱な、極めてリスクの高い状態ではないでしょうか。

投資でいえば「インデックス投資」から「テスラ一括投資」に切り替えるようなものです(笑)

というか、もしAiテクノロジーによって「あるべき最適化社会」が明確化されるのであれば、そもそも株式投資自体が成り立たないでしょう。

リスク・プレミアムが消滅するのですから。

 

もう一つ、例を出しましょう。

フィラデルフィア陽性急性リンパ性白血病」という病気があります。

9番染色体(abl遺伝子)と22番染色体(bcr遺伝子)が、何らかの原因で入れ替わってくっついてしまい「bcr-abl」という異常遺伝子が発生。

これが原因で、正常に働かない赤ちゃん細胞(芽球)が異常増殖してしまう病気です。

悪性度が極めて高く、白血病最大の予後不良因子として恐れられてきました。

5年生存率は、確か数パーセントに過ぎなかったはずです。

しかし、この「bcr-abl」に直接作用する分子標的薬が開発され、状況は一変します。

イマチニブ、ですね。

この飲み薬を服用するだけで、実に9割以上の患者が寛解するようになりました。

ただし、完治させるには造血幹細胞移植が必要とされます。

なぜ、ここまで劇的な成果を上げたか。

それは、この病気が「強すぎる(悪性度高い)」が故に「画一的」だったから、ではないでしょうか。

最初の異常遺伝子が発生してから、瞬く間に死に至らしめるほどに、急速に増殖する。

しかし、その強力さゆえに「画一的」なのです。

癌治療の難しさは、その「多様性」によるもの、と言われます。

ある種の悪性細胞を抗がん剤でやっつけても、必ず耐性を持つ細胞が生き残り、再び増殖してくる。

もし悪性細胞が「ある環境における優秀さ(悪性度の高さ)」という一つの基準で統一されていれば、癌は恐らく「容易に治る病気」になっていたでしょう。

多様性の重要さ、ですね。

人類の生存競争の「最後の勝者」がダウン症患者だった、という状況も十分あると思います。

 

…すいません、なんでこんな話してるんでしたっけ?^^;

パンダに話を戻します。

評価経済の「勝ち組」となったパンダ。

ふざけんじゃね~よ。なんであんな、獲物も獲れね~無能なノロマがチヤホヤされてんだよ

「実力」で生き抜いている熊からすれば、パンダの「成り上がり」ぶりには立腹ものでしょう。

お気持ちは分かります(笑)

まあそれも、環境が変わればすべてリセットでしょう。

 

さて、私には今回、パンダに対してぜひ試したい事がありました。

それは「パンダと会話する」ことです。

私は「動物と会話する」のが特技なんですよね(笑)

牧場中の牛を数十頭、一気に集めることもできます。

まあ、会話といってもホーミーの真似事なんですけどね。

それでも色んな動物が反応してくれるので、動物園での楽しみの一つなんです。

ちなみに鳥類は反応しません。

で、今回ぜひパンダと話したい!と意気込んでいたのですが…

 

…色々ありまして、楽しみにしていた「パンダとの会話」はできませんでした"(-""-)"

 

パンダについては、もっともっと書きたい事があります。

なぜパンダは、人間に愛されるのか。

・非生産性

・コントロール不能

・自己完結性

この辺りを切り口に、考えてみたい。

時代性もあると思いますしね。

…が、少々長くなりましたので、またの機会に致します。

 

さて、次回は旅行記その2、ホテル編です。