いやいや、おったまげましたね。
お昼にニュースで知って、びっくり仰天です^^;
このタイミングで!?
「海外ファンドに日銀が屈した」ような印象になるんじゃないの!?
これまでのアナウンスとの整合性は!?
…と、色々な?が脳内に浮かびます。
なにより「それで日本経済が持つのか?」という疑問があります。
かつて私はハードアセット事業(太陽光発電)を検討したことがありますが、本当に厳しいです。
表面利回りが10%あっても、信販ローンを使うと手元に残るCFは僅か。
下手すると「消費税還付時」と「ローン返済後の5年間」以外はマイナスです。
なぜ、そこまで厳しいのか。
それは「その価格帯の発電所でも、買い手がついてしまうから」です。
つまり「他事業においても運用利回りが厳しいので、太陽光程度のリスクではプレミアムが付かない」ということです。
結局は「潜在成長率=中立金利が低い」という話になるわけですね。
だからこそ日銀は「YCC(イールド・カーブ・コントロール)」によって、半ば「政策的に」10年債利回りを押さえつけていたわけです。
「預金者」から「投資家」に富を移転することで、辛うじて経済を回す。
まあ「シャブ漬け」ですね(笑)
この状態で「シャブ抜き」、つまり利上げ方向に舵を切るとどうなるか。
当然、あらゆる資産は「プレミアムが拡大」=価格下落しないと買い手が付きません。
借り入れコストが増大するんですから。
誰が赤字の発電所を買うんだって話です。
しかし、いったん資産価格が下落し始めると、それがスパイラル化する恐れがあります。
(逆資産効果→バランスシート不況→事業収入低下→さらなる資産価格下落)
いわゆる「失われた20年」が典型ですね。
日本ではデフレマインドがまだまだ強いので、こうなる可能性は高いでしょう。
私は、日本においては本格的な利上げは不可能だと考えます。
すぐに禁断症状がでるでしょう。
いずれシャブ漬けまっしぐら、です。
市場の声を素直に聞くのが大事
今回の金融政策変更は予想外でした。
しかし、確かに予兆はあったんですよね。
先日行われた日銀金融政策決定会合において、大規模金融緩和の維持が決定されました。
ま、黒田さんいる間はそうでしょ!
とまあ、筆者は無風通過を決め込んで、全く気にもしていなかったのですが。。
…当日の為替相場の動きが、どうも気になります。
一旦、大きく円高に振れた後「金融緩和維持」のニュースとともに大きく戻したのです。
ちなみに、同様の動きは4月の会合時にも発生しています。
つまり、市場は「日銀の政策変更」を少なからず織り込んでいたことになりますよね。
…常識的に考えて、現時点での政策変更はあり得ない、とは思います。
第一、このタイミングでそれを行えば「日銀がヘッジファンドに屈した」かのような印象を与えかねません。
しかし、市場はそれを「絵空事」とは捉えていないようです。
そう、年度当初から市場は「妙な動き」をしていたのです。
私はその時点で「J-REITを500万円売却する」という判断をしています。
が!
実際に売却したのは、その半分程度です(笑)
う~ん、やっぱ、あり得ないっしょ!
こう考えて「市場の声」を黙殺してしまったのです。
これが失敗でしたね。
いい教訓です。
やはり最終的には「市場は正しい」のです。
…もっとも、米国株に資金を移動したところで、円高でやられるわけですが(笑)
ちなみに、今後のリートに関しては買い目線です。
「地銀の投げ」に期待ですね。
昨今の運用難により、地銀は多くのリートを保有しています。
これを、ショック時に機械的に投げ売りしてくるのです。
恐らく、ボラティリティが一定に達すると売却する規則があるのでしょう。
コロナショック時は、正にそれでした。
私はそれを、信用買いまで動員して買いまくりました。
私が「億り人」になれたのは「地銀」のおかげなのです。
・LTV(借入比率)が低いもの
・高格付けのもの
・レジデンス、物流、ヘルスケア等、賃料収入が安定しているもの
このあたりの目線で、今のうちに目を付けておくと面白いかもしれません。
今後もし、日銀が引き締め方向に舵を切るならば、ショック安の機会はあるでしょう。
地銀の投げを頂くのです。
ただし、これは「最終的には緩和路線に戻る」ことへの「賭け」ですからね。
それを忘れてはいけません。
私も「前回売却分の買い戻し」程度に留めるつもりです。
日本郵便は「延命」か?笑
今回のYCC見直しで恩恵を受けるのが銀行、保険業です。
我がグループ会社も、株価上昇です(笑)
ゆうちょ銀行2023年第1四半期決算資料より引用
年々、資金利益が減少していたので、私も大変心配しておりました。
なぜ、配達員の私が心配するのか?
それは、これこそが我々郵便業の金づるだからです。
総務省HPより引用
「ユニバーサルサービス維持費用」という名目で、毎年巨額の拠出金をお支払い頂いております。
田舎の配達員が、空のポストを開けて回って給料もらえるのは、このおかげですね。
まさに、生命維持装置と言えます。
この「拠出金制度」のメリットは非課税であることです。
金融2社が全国一律サービスのために払う手数料は毎年1兆円程度で、日本郵便は8%分の800億円程度の消費税を納めてきた。手数料の3割に相当する2950億円が交付金として課税対象外になると、納税額は600億円弱で済み、200億円超の節税になる計算だ。
間接的に、国からの公的支援も頂ける、ということです。
この「拠出金」の出所が、金融2社の収益なのですね。
減少する「資金利益」の代替として、ゆうちょが力を入れていたのが「役務取引等利益」です。
投資信託の関連手数料等ですね。
ゆうちょの投資信託販売に関しては「色んなこと」がありましたが、まあ「色んな事情」がある、ということです。
いずれにせよ、今回のYCC見直しは「そういった意味での」メリットはあると言えます。
今後の方針
話が少々逸れましたので、もどします(笑)
幸いなことに「高キャッシュポジション」かつ「本業からのキャッシュフロー」が健在である状況で、今回の「ショック」を迎えることが出来ました。
当面は「円高」かつ「国内資産価格調整」は避けられないでしょう。
今後の方針としては、従前と変わらず「毎月50~100万円の範囲で積み立て」かつ「ショック時には、やや厚めに投入」で行きます。
ああ、ドル円ショートも昨晩3万ドルだけ追加しました。
しかし、マイナススワップが不快でしょうがないですね。
エセ賢者さんおすすめのXMスワップフリー口座、50万円程度だけ証拠金入れてやってみようかなぁ。