これからは、みんなが神様だからね

9月13日10:00現在、SBI証券口座における「為替反映前」と「反映後」の円ベース評価損益を比較してみました。

before

after

いやぁ、素晴らしい「円安ベホマラー効果(hiroさんの造語)」ですね(笑)

よく見ると、ドルベースでは結構な損失になってる銘柄もあります。

が!

円ベースで見ると、あら不思議。

ALL含み益に早変わりです。

…ここまでくると、ベホマラーというよりドーピングだな、こりゃ^^;

(注)この記事は、13日の午前中に書いたものです。ご存じの通り、23時現在では円高イオナズンを食らっており、惨憺たる状況です(苦笑)

 

しっかし、為替は分かりませんよね。

なんでインフレ通貨が、あそこまで強いのか。

アメリカの「時給4,000円でも人が集まらない」「ゴミ収集員の年収が1,500万円」なんてニュースを聞くたび、強烈な「歪み」を感じます。

まあ、その「歪み」をインバウンド銘柄で刈り取ろうと思っているのですが(笑)

 

そもそも、複雑系である人間社会を理論(因果律)で読み取ろうと思うこと自体が無謀なのかもしれません。

社会科学系の理論は、人間社会を「ファクトとファクトの解釈を繋ぐ因果」で抽象化したもの、と言えます。

逆に言えば、それ以外の「ファクト」や「解釈」を捨象している、とも言えます。

めちゃくちゃ乱暴ですよね(笑)

社会科学系の理論なんて、「物語」と大差ないんじゃないでしょうか。

 

共産主義のもたらした悲劇は、その「理論」を絶対視するあまり、「現実」を「理論」に無理やり「適合」させようとした事にありました。

「理論」にとって都合の悪い「ファクト(人間も含む)」を全て「捨象」したのです。

なぜ、こうなったのか。

人間は「絶対的・普遍的基準」と、それによる「物語」無くして生きていけないからです。

共産主義は、既存の「伝統」「共同体」「宗教」と、それに依って立つ「物語」を徹底的に破壊しました。

共産主義という「理性によって設計された物語」を信じ込ませるには、これらが邪魔だからです。

カルト教団の「洗脳」のプロセスと同じですね。

共産主義者が政権を取るや否や、聖職者・知識人を皆殺しにし、寺院を破壊するのには、この様な理由があるのです。

旧来の「物語」を失った人々は、共産主義という新しい「物語」と、その実行者である「指導者」を「神」にするしかありませんでした。

「神」は決して間違いを犯してはならない。

従って、「神」に都合の悪い「ファクト」はすべて消される事になる。

これは、共産主義を含めたカルトの辿る必然です。

カルト教団の場合、ファクトを消すだけの権力がないのが幸いですね。

馬鹿な奴らだなぁ共産主義者は、と笑うのは簡単です。

しかし、私たちも同じ人間だという事を忘れてはなりません。

市場でも、「市況解説」なんてものが溢れかえってますよね。

今何が起きているか、不安だからです。

因果律(物語)によって、不安を解消したいからです。

結局、人間は物語無くして生きていけない。

 

そして、人間を行動に駆り立てる力を持つのも、物語だけです。

かつて、人々は「個人としての合理性」を捨て、戦場へと向かいました。

故郷の最上位概念たる天皇の為に死に、靖国で会おう。

この様な物語を、国家として共有していればこその行動です。

 

前述の通り、社会として物語を共有するには、共同体による絶対的基準点が必要です。

これ無くしては、全ては相対化してしまいますからね。

「物事など、どうとでも言える」状態です。

当ブログのスタンスですね(笑)

三島の言うところの「空っぽの日本」です。

欧米・イスラムのような一神教を持たず、天皇という不動の基準点を失った日本にとっては、「地域共同体」や「会社」から成る「世間」こそが、社会として物語を共有するための最後の基準点でした。

そして今、その基準点が失われようとしています。

資本制社会と貨幣経済は、あらゆるモノを商品化し「お金さえあれば共同体に頼らず、一人で好きに生きて行ける」ようになりました。

更に、インターネットやSNSの急速な普及により「会社に頼らずとも、個人でお金を稼げる」ようにもなりました。

私もその一人です。

米国株ブログでFIREの思想を知り、ネット証券で株式を運用する事で、それなりの資産を築く事が出来ました。

また、会社自体も、終身雇用と年功序列の崩壊により、物語を成立させる土台を失いつつあります。

物語を失えば、人々は「個人の合理性」に基づいて行動します。

当然ですよね。

いま問題になっている「出世したがらない若者」や「静かな退職」も、「個人の合理的行動」の結果だと言えるでしょう。

自己実現は「仕事以外」で目指したい、ということですね。 

「仕事でアイデンティティを規定されるのはまっぴらだ」という意思表示です。

www.nikkei.com

米国で「静かな退職(Quiet quitting)」と呼ばれる考え方が広がっている。

実際に仕事を辞めるわけではなく、必要最低限の業務はこなすものの、仕事への熱意が低く会社への帰属意識も薄い会社員を指す。

米調査会社ギャラップが6日公表した調査によると、こうした従業員の割合が半数以上を占めた。

「静かな退職」が広がること自体は予想通りでしたが、これが米国で広がるのは意外でしたね。

私はてっきり、日本が先行するものと考えていましたから。

まあしかし、それも時間の問題でしょう。

これについては、別途記事にします。

 

ー「結婚」「出産」「育児」そして「立身出世」これこそが、目指すべき幸せであるー

長らく続いた「世間の物語」も、ついに幕引きです。

 

当ブログでは、最初から言っていますよね。

神は、これから死ぬと。

いよいよ、その時がやってきました。

共同体は壊れ、社会として物語を共有するための絶対的基準点は失われようとしている。

これからは「個々人の気持ち」「個々人の合理性」が主役です。

物語は自分自身で創り出す時代になるのです。

私にとっては、大変生き易い時代ですね(笑)

当ブログでは「自分で物語や意味を創るのが面倒だ」と考える人のために、色々な「物語」「意味」を書いていくつもりです。

ただ、何一つ「絶対性」がない事を示すために、全ての「物語」には「自爆装置」を設置しています。

後々これを起動させて、順次破壊(相対化)するつもりです。

ですから、気に入った「物語」がありましたら、自爆記事は読まない事をお勧めします。

私の記事の「誤解」「曲解」も大歓迎です。

というか、貴方自身が神になるのですから、そもそも曲解という概念自体が存在しません。

何が「真実」かは、貴方自身が決める事です。

都合の良いように、自由に解釈してください。

世界は、言葉によって形成されますからね。

貴方が選択した言葉が、貴方の世界を創る。

文字通り、貴方自身が神なのです。

 

コロナワクチン騒動でも分かる通り、最早「専門家」「エビデンス」の権威は地に落ちています。

自然科学の分野ですら、これなのです(笑)

いわんや、社会科学においておや。

これからは、無数の「物語(宗教)」が群雄割拠する、戦国時代の様相を呈するでしょうね。

もはや、貴方の外側には何一つ基準点はありません。

唯一の基準点は「貴方の気持ち」です。

これからは、みんなが神様です。

なぜならば、もう人類は何も目指していないのだから。

「終わったドラクエのレベル上げ」は、そろそろ終わりにしましょう。

もちろん、それが楽しいのならば、ご自由に。