【郵便配達員は気を付けて】水中毒にご用心

こんばんは!

サイコパスの郵便屋さんです。

 

いや~、毎日クソ暑いですね(;´Д` ``

6月に梅雨明けって、なんなのよ。

全国の(特に関東地方の)郵便屋さん、酷暑の中、お疲れ様ですm(__)m

郵便屋さんは、大体5時間/日くらい屋外で配達しますので、中々過酷な環境ですよね。

それでも、路面スケートリンク状態になる冬よりはましか^^;

 

昨日も、配達中に4リットル弱の飲み物を摂取しました。

「お小水」は全く出ないので(汚い話ですいません)、4リットルほぼすべてが「汗」で排出されたことになります。

 

ここで注意すべきなのが水中毒です。

水中毒とは何か

www.zenrosai.coop

水中毒は、水分を大量に摂取することで血液中のナトリウム濃度(塩分の濃度)が低下し、「低ナトリウム血症」という状態に陥ってしまい、場合によっては命の危険にさらされます。
主な症状としては、めまいや頭痛、多尿・頻尿、下痢などがあげられます。悪化すると吐き気や嘔吐、錯乱、意識障害、性格変化、呼吸困難などの症状が現れ、死に至る場合もあります。

「中毒」というと「食中毒」のイメージが強いせいか、細菌由来と思いがちですが、そうではないということですね。

 

個人差はありますが、汗の塩分濃度は0.3~0.4%程度と言われています。

1リットルの発汗で、3~4グラムの塩分が失われる計算です。

4リットル発汗すると、12~16グラムの塩分喪失です。

 

塩分が失われるのに加え、更に「水」を飲み続けることで体内の塩分濃度が低下し、諸症状が発現するに至った状態が「水中毒」です。

筆者の「水中毒」体験記

筆者が初めて「水中毒」らしきものを経験したのは、10年ほど前になります。

当時筆者は、区内至る所から清水が湧き出す、県内有数の「美味しい水」の産地に異動になりました。

これは、実際に筆者がお世話になった湧き水の写真です。

遠方から、ポリタンクで汲みに来られる方も多かったですね。

無料でミネラルウォーター飲み放題なんて最高!スポドリ分の金が浮いたぜ!

筆者は単純ですから、こんな感じで喜んでいました(笑)

 

そして、夏。

筆者は湧出地で、湧き水を2リットル・ペットボトルに汲み、これを飲みながら配達していました。

初めのころは、問題ありませんでした。

しかし、これを毎日繰り返すたびに、妙に体調が悪くなってきたのです。

 

頭痛、倦怠感、軽い下痢。

なんだよ~この水!細菌でも湧いてんのか?

まずは、こう思いますよね(笑)

実際、湧出地によっては、時々「細菌の検出により、当面利用禁止」となることがあります。

動物の糞尿由来のものでしょう。

まあ「美味しい水〇〇選」といえど、所詮「生水」ですので、どうしてもリスクはつきものです。

 

…ただ、主な症状が「頭痛」なので、細菌にしてはどうもおかしい。

そこでネットでいろいろ調べてみて「これだ」と見当を付けたのが「水中毒」という訳です。

早速「ポカリの粉」を購入し、湧き水に混ぜて飲んでみることに。

これで体調が改善すれば、原因は「細菌」ではなく、恐らくは「塩分喪失」と考えられますよね。

そして結果は…

見事、「謎の頭痛」は治まりました(^^)/

やはり、筆者は「水中毒」の初期段階だったということです。

 

前述のとおり、これが進行すると死に至る可能性もあるため、軽視できる問題ではありません。

そこで、色々と対策を考えてみました。

塩分の補給策

まず、摂取すべき塩分量を考える

厚生労働省が実施している「国民健康・栄養調査」によると、日本人の食塩摂取量は1日あたり男性11グラム、女性9.3グラムとなっています(H30年)。

これに対し、同じく厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準」(2010年版)では、食塩摂取量の1日あたりの目標量は成人男性が9グラム未満、女性が7.5グラム未満です。

つまり平均値で見ると、男性の場合1日あたり2グラム程度の過剰摂取となっている訳ですね。

汗の塩分濃度は約0.3%、つまり1リットル当たり3グラム程度ですので、この程度の発汗量でしたら問題ないという事になります。

むしろ「より健康的」かも(笑い)

 

問題になるのは、これ以上の発汗をした場合ですね。

郵便屋さんの場合(筆者を基準に考えると)、前述のとおり1日4リットルの発汗量ですので、1日9グラム程度の塩分を「追加的に」補給する必要があるわけです。

では、具体的に見ていきましょう。

スポーツドリンク・塩タブレットで補給

ポカリ、アクエリアス等の一般的なスポーツドリンクの場合、含有塩分量は1リットル当たり1グラム程度です。

つまり、4リットル飲んで4グラム。

摂取すべき塩分量は「9グラム」です。

9-4=5不足

…ぜんっぜん足りないじゃん!

そう、全然足りないのです。

従って、不足分を何らかの形で補う必要があります。

では、塩タブレットはどうでしょうか。

www.kabaya.co.jp

ごく一般的な塩タブです。

1粒当たり塩分量は「0.1グラム」となっています。

5グラムの塩分を補うには「50粒」の摂取が必要です。

…なかなかの量ですね(笑)

スポドリと塩タブで補うのは、中々難しそうです。

経口補水液で補給

大塚製薬の「OSー1」が有名ですよね。

www.os-1.jp

塩分量は1リットル当たり2.9グラム。

おお!汗とほぼ等しいですね!!

素晴らしい!

…まあ、それを目的に商品設計されたのですから、当たり前ですが^^;

つまり、これを発汗量と同量摂取すれば万事解決というわけです。

だったら最初からそう言えよ!

と言われそうですが、経口補水液にも問題があるのです。

①あんまり美味しくない!

②値段が高い!

これです。

①は、「味」ではなく「汗と近似した成分」を目的として商品設計されたのですから、やむを得ませんよね。

②は筆者にとっては致命的です。

薬局で買うと、500ミリリットルで180円くらいしますよね。

3リットル買えば、1,080円!

郵便屋さんの安月給では、とても手が出ません(笑)

自分で経口補水液を作る

となると、解決策は「自分で作る」ですね。

結局、「塩」と、味付けで「砂糖」「クエン酸」程度で済むので、とても安く作れます。

空のペットボトルにこれを入れ、随時湧き水を入れれば「自家製補水液」の完成です。

ただ、ペットボトルは定期的に交換した方がいいですね。

直接口を付けて飲むのであれば、使い捨てたほうが無難です。

特に湧き水を使用する場合は、塩素が含まれませんので、どうしても安全性では水道水に劣ります。

夏場は雑菌が繁殖しやすいので、間違っても「飲み切れなかった分を翌日に」ということは止めましょう。

しっかり食事を摂る

ま、最終的にはこれですね。

朝は抜き、昼はパンだけ。

これでは、そもそもベース量の計算が変わってしまいます。

夏場は時に、ある程度「しっかりめ」の味付けの方が良いかもしれませんね。

筆者は「健康オタク」なので、普段は大変薄味好きです。

オーガニック系レストランで食べても「しょっぱい」と感じるほどです。

しかし、夏場でこれでは、塩分の「ベース量」が不足してきますよね。

筆者が水中毒になったのも、これが原因の一つと言えるかもしれません。

しっかりと食事を摂るのがベストです。

 

ちなみに、梅干し1個の塩分量は2グラムです。

つまり、梅干し2個食べれば4リットル発汗しても大丈夫、ということです(笑)

これを言っちゃおしまいよ、ですね。

 

という事で結論は。

しっかり食事を摂って、暑い夏を乗り切りましょう!です(笑)