「家計が値上げを受け入れている」発言について

こんばんは!

サイコパスの郵便屋さんです。

 

日銀・黒田総裁の「家計が値上げを受け入れている」発言が叩かれていますね。

news.yahoo.co.jp

叩いている人の感情は

俺たち庶民は給料が上がらない中で必死に頑張ってんだよ!上級国民様が上から目線で偉そうな事言ってんじゃねぇ!

こんな感じでしょう。

そして、全てを分かったうえで確信犯的に「弱者ビジネス」を展開するひろゆき氏。

信者の皆様が群がっておりますね(笑)

しかし、厚切りジェイソン氏の時もそうでしたが、こういった信者さん達はちょっとしたきっかけで「騙された!」とか言い始めますからね。

ひろゆき氏も、よくやるなぁと思います。

 

しかし、のんきな人たちですよね。

何度も書いてますが、日本という国家は「沈みゆくタイタニック号」なのです。

しかも、「氷山」にぶつかったのは、もう何十年も前の話です。

運命は、とっくの昔に決しているのです。

沈みゆく船の中で「お上が悪い」だの「経営陣が悪い」だの、無駄な犯人捜しをして何になるのでしょう。

 

いくら頑張っても給料が増えないのも当たり前。

そもそも日本という国家が「貿易収支」という「労働所得」ではなく、「所得収支」という「投資による運用益」で食っているのです。

財務省ホームページより引用

22年3月の所得収支は、ここ数年で最高ですね。

円安によって、外貨受け取りの円換算額の増加に繋がっている面が大きいのでしょう。

これは、国際優良株のEPS上昇というかたちで「株主の利益」になります。

当然ながら、日本国内の労働者に還元されることはありません。

そして、日本国内で生み出される付加価値は、ここ数十年延びていません。

頑張って働いても給料が増えないのは、経常収支の構造からみても必然なのです。

 

これでわかりましたね。

「金融緩和による円安進行」とは、「労働者・預金者」から「株式投資家(国際優良株及び海外株)」への富の移転です。

貧しい労働者はますます貧しく、富める株主はますます豊かになるでしょう。

だったら金融緩和なんて止めちまえ!

そう思われるかもしれません。

しかし、日本の中立金利は地に落ちています。

わずかでも金融引き締めに転じれば、たちまち実体経済は悪化。

企業は倒産し、失業者が街にあふれ、給料カット・ボーナスカットが横行するでしょう。

住宅ローン金利も上昇し、破綻者が続出するでしょう。

それに耐えられますか?

耐えられるわけがないですね。

つまり、日銀には打つ手がないのです。

債務超過だとか利払い費上昇だとかいう以前に、実体経済が利上げに耐えられない。

モルヒネ漬けの末期がん患者みたいなものです。

僅かでも薬が切れれば、ナースコールを連打するでしょう。

 

日本という国家が没落していくのは「所与の条件」です。

それを善悪論で考えるべきではありません。

時間のムダだからです。

水が高いところから低いところへ流れるのを見て、

それは間違ってる!水は高い方へ流れるべきだ!

とは考えませんよね。

自分に都合よく利用するはずです。

水を飲んだり、農業用水にしたり、発電したり。

それと同じです。

政府日銀の動きを批判するのではなく、都合よく利用すればよいだけのこと。

具体的には何か。

日本の没落によって儲かる企業(半導体製造装置、半導体素材、電子部品、観光・ホテル・鉄道等)や米国株への投資です。

労働収入を、これら投資収益へと置き換えていければ、日本の没落も恐れるに足りません。

そんな儲かるなら、自分だけでやるはずだ!他人に教えるはずがない!

いや、そうではないのです。

貧富の格差が拡大することは、最終的には「富める者」にとってもロクな事にならないのです。

円がまだ、購買力を保っているうちがチャンスです。

残された時間は、恐らくそう長くはないでしょう。

ともに、方舟に乗り込もうではありませんか。