グローバリズムの終焉はFIREの終焉である

こんばんは!

サイコパスの郵便屋さんです。

 

これまでも述べてきた通り、筆者はグローバリズム推進の支持者です。

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なぜならば、株式投資でのFIREを目指す筆者にとって、グローバリズムは大変都合がよいからです。

グローバリズムとは、一言で言えば最適地生産。

より廉価な資源、より廉価な労働力による利益率の向上。

つまり、貧しい資源国、貧しい労働者から先進国株式投資家への富の移転です。

アングロサクソンが植民地支配に代わって生み出した、実に巧妙な支配のシステムでした。

しかし、このグローバリズムが大きく後退しています。

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世界のブロック経済化です。

現時点では欧米とロシアの分断ですが、いずれ中国をはじめ反米的な諸国が後者に加わっていくでしょう。

残念無念としか言いようがありません。

筆者は、ロシアのウクライナ侵攻を見て、不謹慎ながら一つの期待をしていました。

これでロシアが「絶対悪」になってくれれば、西側は一つに纏まるんじゃないか。

「自由と民主主義」VS「独裁国家」の構図に持ち込めるんじゃないか、と。

第二次大戦と同じパターンです。

中国朝鮮が日本を「悪」として利用するように、明確な「敵」の存在は集団を結束させる効果がありますからね。

しかし、残念ながらそうはなりませんでした。

プーチンはトンでもねえ奴だ!」という声は目立っても「自由と民主主義」で結束する気配はまるでありません。

つまり、トランプ現象でも分かった通り、西側内部においても「自由と民主主義」ひいては「グローバリズム」への幻滅が、手の施しようもなく広がってしまっている。

格差が限界にきた、ということでしょう。

一旦、分配フェーズに移行ですね。

ブロック化とは最適地生産の否定ですから、生産効率が低下します。

サプライチェーンも長い時間をかけて再構築することになるでしょう(半導体ではもう始まってますよね)。

それに伴って労働者の雇用は大きく増えるでしょう。

労働市場はますますひっ迫し、労賃も上昇するでしょう。

人件費は上昇し、最終利益は減少する。

つまり、株主から労働者への富の移転です。

資源価格も、ブロック化となれば高止まりとなるのではないでしょうか。

売上原価の上昇、つまり株主から資源国への富の移転です。

現在の異様な円安も、インフレの長期化を織り込んでいると考えれば納得できますね。

FIREムーブメントの終焉

FIREがブームになった背景には、

①テクノロジー(生産性)の向上により、労働力の余剰が発生した

②同じくテクノロジーの進展で、新たな生産ツール(SNS等)が発生した

という事があります。

①の生産性向上は、グローバリズムに依るところが大きいですね。

これと株主資本主義が合わさる事で、相応の株式資産を構築したものは、途上国や労働者から富を搾取することが可能になりました。

これにより、自ら労働する必要はなくなった。

筆者も、このポジションを目指してきたのです。

しかし、グローバリズムが終焉するとすれば、この大きな前提の一つが崩れることになります。

卑弥呼こそ、元祖FIRE達成者

そもそも、この生産性向上→労働力の余剰(働く必要のない人)が発生という流れは今に始まったことではありません。

人類最初の革命的なテクノロジー(生産性)向上は、農業革命でしょう。

日本だと弥生時代ですね。

これに高床式倉庫というテクノロジーが加わることで食料の貯蔵が可能となり、富の格差が生まれてきます。

この勝ち組達が、元祖FIRE達成者です。

卑弥呼なんか、その代表ではないでしょうか。

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記事によると卑弥呼は「引きこもりの占い師」だったようです(笑)

しかし、この「占い」「シャーマニズム」への需要が高まったのも、天候に大きな影響を受ける農業が広がったことが大きいのではないでしょうか。

テクノロジーの進展が、新たなサービスの生産ツールを生んだ、ということですね。

これによって、卑弥呼は見事FIRE達成という訳です(笑)

古代から、FIREの方程式は変わっていませんね。

以上、「頭の体操」でした(笑)

そういうことです(笑)

筆者自身、本気でグローバリズムが終わったとは考えていません。

一時的な「揺り戻し」と捉えています。

何故ならば、人間の本質は「生産」だと考えているからです。

だって皆さん、ドラクエで「はぐれメタル狩り」やっちゃうでしょう?

人類全体として、より効率的な手段があるのに、それをやらない。

そんなことは、耐えられないはずです。

いずれ、世界はグローバリズムに復帰すると考えます。

一時的に、分配フェーズになることは避けられないかもしれませんが。