こんばんは!
サイコパスの郵便屋さんです。
先日、アマゾンの株価が急騰しました。
理由は、1兆ドルに上る自社株買いと株式分割のニュースです。
あ~また、やっちまった_| ̄|○
筆者は2株しか持ってないので、購入機会をずっと狙っていたのです。
2018年に1,700ドルまで下がった時も、食指が動いたんですよ。
でも相場全体が下がってるし、もうちょい待てば、もっと安く買えるやろな
そんなこと考えている内に、株価は上昇。
結局買えませんでした_| ̄|○
筆者は、天才的に相場観がないのです(´;ω;`)
…ということで、せめてブログのネタにでもして、気を紛らわせようと思います。
筆者は、なぜアマゾン株を狙っているのか
それは、人的資本のリスクヘッジをするためです。
筆者は郵便屋さんです。
つまり、人的資本の大半は、日本郵便からの給料で構成されているということです。
そして、この「日本郵便からの給料」が危機にさらされているのです。
成長戦略分野である「ゆうパック」、特に小型の「ゆうパケット」が対前年で大きく落ち込んでいます。
ヤマトが、再び「値下げによる量的拡大」に乗り出したからです。
特に、メルカリからの小型荷物はヤマトに奪われ、壊滅状態です。
これが、ワイドモートを持たない企業(ヤマトも含む)の悲愴です。
「他社と差別化して付加価値を付ける」ことが出来ない。
この先、待っているのは消耗戦です。
中期経営計画においても、お先真っ暗な数字が並んでいます。
金融2社の株式売却も控えているので、配当収入という貴重なキャッシュフローも減少するでしょう。
組合の新聞を見ても、
「これまでとは次元の異なる危機」
「働く場所が無くなってしまう可能性」
「組合員とその家族が危機に瀕するような事態」
など、恐ろしい文言が並んでいます。
この危機にさらされる人的資本のリスクヘッジとして、アマゾン株を狙っているのです。
最終的に物流・宅配で王者になるのはどこか
これはもう、間違いなくアマゾンでしょう。
アメリカの宅配市場においては、2020年時点でアマゾンのシェアが20%を超えています。
2018年時点では、米郵政公社、UPS、フェデックスの大手専業3社のほぼ独占市場でしたので、大変な伸長ぶりです。
日本においても、デリバリープロバイダやアマゾンフレックス(個人事業主への委託)の取扱個数が急増しているといいます。
これは、EC市場でアマゾンが圧倒的に強いからです。
自社商品の自社配送だけで、それだけのシェアが取れる。
しかし、その楽天がアマゾンに勝てるわけがないでしょう。
商店街と巨大イオンが勝負するようなものです。
世界標準の物流システム(FBA)、圧倒的なキャッシュ創出力、顧客データ。
そして何より、AWSが生み出す巨大な利益。
対する楽天は、携帯電話事業が未だ赤字続きです。
日本郵便が出資した1,500億円も、すべて基地局整備に使われたといいます。
携帯電話事業が「楽天版AWS」つまりキャッシュの源になるのは当分先の事でしょう。
物流には、巨額の投資が必要です。
前述の通り、我が日本郵便においても余力は漸減しています。
残念ながら、勝ち目はないでしょう。
まだ先の話ですが、宅配事業が自動運転等で省人化され、単体として採算がとれるようになれば、一般向けにこれが開放される可能性もあります。
アマゾン宅配便ですね。
AWSと同じ流れということです。
「自社向けシステムとして開発」→「規模が拡大し、余力が発生」→「一般向けにシステムを開放」、という流れです。
アマゾンは、完全に「インフラ」になりますね。
CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)マイナスの脅威
これは、投資家の皆様なら既知のことですよね。
アマゾンの圧倒的なキャッシュ創出力の秘密は、CCCにあります。
CCCとは、
売掛債権回収日数+棚卸資産回転日数ー買い入れ債務回転日数
で表されます。
要は、
①「売掛金の取り立て」は極力早く
②「買い入れ代金の支払い」は極力遅く
③「在庫の回転」は極力速く
することで、CCCは低下します。
低ければ低いほど、資金効率が良いことを表します。
アマゾンは、これがマイナス30日以下。
「支払い」より「入金」が1か月以上早いということです。
マーケットプレイスで商品が売れた際の、「即時入金」と「翌月支払い」との差から生まれるものです。
これにより、アマゾンは事実上無利子で運転資金を借金していることになります。
その金額、2兆円以上!
これが、アマゾンのキャッシュ創出を支えている訳です。
この豊富なキャッシュが、研究開発費への巨額の投資を可能にして、他社が追従できないシステムの構築に繋がっているのですね。
例えるならば、郵便屋さんが代引の売上を、一ヶ月後に会社に入金しているようなもんですねw
その間、そのお金を自己投資に流用すると。
自分の金は1円も使わずに投資できます。
そう考えると、道徳的には抵抗ありますよね。
CCCとは、ある意味「道徳の現金化」と言えるような気がします。
トヨタの「ジャスト・イン・タイム方式」も、元祖CCCみないなもんですが、これも在庫保管のリスクを下請けに外部転換している、とも言えますし。
そして、「道徳の現金化」を可能にするのが「ワイドモート」といえます。
これがない多くの日本企業は、恨み節のような「道徳」を唱えるしかないのでしょう。
以上、今日はアマゾンの強さについてお話しました。
あ〜!書いてたらますますアマゾン欲しくなってきた!