下落相場との向き合い方

こんばんは!

サイコパスの郵便屋さんです。

 

ロシアのウクライナ侵攻以降、ボラタイルな相場が続いてますね。

資産額が目減りした人も多いのではないでしょうか。

当ブログでは、

・長期投資(少なくとも十年以上)であること

・余裕資金での投資であること

・リスクが許容範囲であること

を条件として、基本的にガチホを推奨してきました。

 

yuubinyasan.com

 

そのスタンスは、今でも変わりません。

ガチホといっても、こう下げ続けたんじゃ耐えられねえよ!

そんなあなたのために、今一度「投資」について考えてみましょう。

 

「投資」と「投機」の違いは何か。

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そもそも「投資」とは何なのか。

「投機(トレード)」とはどこが違うのか。

あなたは答えられますでしょうか?

 

はい、ここでグーグル先生に聞くのは止めましょう。

一般的な正解を「知った」ところで、何の意味もありません。

あなた自身は、どう考えるか。

言葉を、どう定義付けるのか。

ここが重要です。

腹に落とし込むのです。

たった一人で、孤独に考えに考えて。そのプロセスが大切なのです。

登山と一緒ですね。

どこでもドアで頂上に着いたって、それは「山を制覇」したことにならないでしょう。

 

筆者の考えはこうです。

・投資=「モノやサービス」の「生産手段」にお金を投ずること。

・投機=「株価」だけを見て、売買すること。

 

投資とは、文字通り資本にリソースを投ずること。

資本とは、モノやサービスの生産手段です。

そして、現代社会においては、その多くが上場企業です。

アップル、アマゾン、コストココカ・コーラetc

様々なモノやサービスの「生産手段」ですよね。

ここに、僕らの「お金」を投ずると、素敵なモノやサービスが生まれる。

iphoneだったり、アマゾンプライムだったり。

世の中は、より豊かに、より楽しく快適になる。

そして、世の中が豊かになった分(付加価値)と、僕らが投じたお金(株式持ち分比率)を掛け合わせたものが「利益」になる、という考えです。

まあ、厳密には付加価値から経費税金等掛かりますし、株式売買の大半は流通市場で行われています。

しかし、そんな細かいことはどうでもよいのです。

大事なのは、イメージです。抽象です。方向性です。

いかに相場の荒波を心穏やかに乗り切るか。

それが目的です。

であれば、その方向に違わぬような物語を紡げばよいのです。

環境が変化すれば、また新たな物語を考えればよいでしょう。

 

投資系SNSを見ていると、次のように考えている人が多いように感じられます。

・投資=長期で株をバイアンドホールドし続けること。

・投機=短期で売買を繰り返す事(デイトレード等)。

 

どちらが正解というものではありません。

ただ、この定義だと、相場下落時にどうしても狼狽しやすいのではないでしょうか。

なぜならば、結局株価しか見ていないからです。

長期でバイアンドホールドしていても、株価しか見ていなければ、筆者にとってそれは「長期投機」です。

投資ではありません(繰り返しますが、それを批判しているわけではありませんよ)。

 

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(ジェレミー・シーゲル著:株式投資 第4版より)

このグラフは、もはや説明不要ですよね。

長期投資家の心の拠り所です。

筆者にとっても、もちろんそうです。

しかし、人間は過去帰納的(これまでは、こうだった)な根拠だけで相場の荒波を乗り越えてゆけるほど、強くないのではないでしょうか。

やはり、演繹的な物語の力が必要だと考えます。

投資は必然的に長期的になる

企業がモノやサービスを生産して、世の中に供給するには、当然時間がかかります。

必然、投資は長期的なものになるはずですよね。

不動産投資をイメージすれば、分かりやすいでしょう。

「土地・建物」という「生産手段」に投資すると、「快適な居住」というサービスが生まれる。

誰かが入居すれば、そこから付加価値(家賃収入)が生まれます。

しかし、投資金額に対する家賃収入なんか、せいぜい年5~10%程度でしょう。

長い時間をかけて、生産される付加価値を積み重ねなければ、利益は生まれません。

株式投資だって、同じことです。

「長期投資」って言葉自体、重言に近いですね。

「頭痛が痛い」みたいなもんです。

資本の力を信じましょう

筆者は、人間の本質は「生産」だと考えます。

休日でも、何かしら「生産的」なことをしないと、どこか空しくなるのは筆者だけではないでしょう。

FIREの先人達も、リタイヤ後に何らかの「生産」活動を行っている人が多いように思います。

三菱氏、たぱぞう氏、おけいどん氏、みんなそうです。

(他にもたくさんいらっしゃるのでしょうが、筆者は無知なものでw)

人間は「生産」から逃れられない。

人間は生産する動物なのです。

しかし、肝心の生産手段は大企業に独占されている。

私たちは労働者として、雇用契約の下、最低限の生活費と引き換えに、コモディティとしての労働力を生産手段に投ずるしかない。

付加価値の多くは、更なる「生産手段」に投じられ、資本は複利で増殖してゆく。

これが、マルクスの分析した資本制社会の姿です。

この資本の増殖運動は、労働者が生産手段を奪還するまで続きます。

しかし、それは当分先の事です。

大丈夫、資本の力を信じましょう。

資本は癌細胞なのです。

転移、浸潤しながら自律的に自己増殖を続けます。

世界中の共同体(国家も含む)を破壊し、すべてを均質化するでしょう。

人間の本質が生産である以上、グローバリズムは必然です。

現在は一時的に揺り戻しが来ていますが、いずれグローバリズムに復帰するでしょう。

フロンティアは、まだ残っています。

宇宙へ、メタバースへ、心へ。

新たなフロンティアを開拓しつつ、資本は増殖し続けるでしょう。

アングロサクソンを信じましょう

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大英博物館をご覧になったことがありますか?

世界中からの収奪品が誇らしげに展示されていますよね。

この面の厚さは、唯一無二でしょう。

何より凄いのは、大航海時代から現代にいたるまで、世界中から富を搾取・収奪しながら、そのイメージが未だ良好だということです。

日本など、さんざん朝鮮・満州に投資し、全く儲けていないにもかかわらず、この憎まれようw

結局、日本は道徳でモノを考えるからダメなのでしょう。

アングロサクソンは、徹底した損得でしか考えません。

だからこそ、日本に天皇制を残したのです。

日本が勝者の立場であったなら「皇民化教育」を行っていたでしょう。

いや、それをやって儲かるんですか?って話です。

 

筆者は、やはり米国に乗っかります。

リスク許容度に応じた資産配分を

とはいえ、株式100%の配分では、なかなか心穏やかには過ごせないでしょう。

相場下落時に、何もできないからです。

ここで買い目線でいるには、やはり相応のキャッシュポジションも必要だと思います。

筆者の場合、現在は大体株式50%程度ですね。

まあ、これは人に依るでしょう。

 

以上「下落相場との向き合い方」についてお話してきました。

なんか、こんな記事書いてる時に限って、先物上げてますね_| ̄|○

とことん、タイミングが悪い筆者ですw

 

相場に荒波は必然です。

余裕資金で投資しているのであれば、上がろうが下がろうが、生活には一切影響はないはず。

つまり、気にするだけ無駄です。損です。

人生何度目かの、春を楽しみましょう。

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