ガチホールディズム宣言

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いつも心にサイコパスを☆

こんばんは、サイコパスの郵便屋さんです。

 

突然ですが、上記のとおり、ガチホールディズム宣言を行いますw

 

理由は次の通りです。

 

昨今の株価下落を受けて、SNS界隈でも多くの長期投資家が撤退を余儀なくされました。

リーマンショック時にも、同じようなことが起こりました。

長期的な運用方針で始めたはずの積み立てを、阿鼻叫喚の中で解約する人々が続出したのです。

 

片や、ここできちんと買いを入れた投資家たちは大きな利益を手にし、多くの億り人が誕生することとなります。

 

筆者はかつて、記事中において次のように述べました。

 

「長期ほったらかし投資」の具体的な方法は、この上なく簡単です。

 

「米国のインデックス投信に積立投資し、株価が上がろうが下がろうが、ひたすらほったらかす」

 

これだけです。本屋さんに行けば、いくらでも解説本は売っています。

そんな上手い話があるなら、みんな金持ちになってんじゃん!

そう思われるのはもっともです。

 

なぜ、誰もがお金持ちになれる方法があるにもかかわらず、誰も実行しないのか。できないのか。

 

この理由の背景には、人類誕生以来の壮大な物語があるんですよ。

 

はい、今起こっていることが、正にこの答えです。

 

人は結局、その時々の感情で動いてしまうのです。

ロジカルに考え抜かれた運用方針を破り捨て、感情で動いてしまうのです。

 

自分だけは、上手く売り抜けることが出来るはずだ。

自分だけは特別だ。

 

こう考えてしまうわけです。

 

いや、ランダムウォーク理論、効率的市場仮説を前提に計画を立てたのではなかったのですか?

 

もちろん、たまたま上手くいくこともあるでしょう。

そして実際、市場の波を乗りこなせる人もいます。

 

しかし現実問題として、ほとんどの個人投資家が負けていることを忘れてはなりません。

 

フィデリティ証券の調査によると、2003年から2013年において、投資成績が良かった人の属性1位は

運用していることを忘れている人でした。

 

つまり、ほったらかしです。

 

しかし悲しいかな、人間はほったらかすことが出来ないのです。

何とか努力して、手を加えて、状況を改善させようとする。

日本のコロナ対策を見ていても、それは大いに感じます。

 

そもそも、なぜ株価が下がったからと言って狼狽する必要があるのでしょうか。

マジで、不思議でなりません。

 

株価は、その企業が将来生み出すキャッシュフロー金利+リスクプレミアムでディスカウントした割引現在価値です。

 

記事でも、お話ししましたよね。

 

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FRBが引き締めに動き、金利が上昇する。

すると、割引率(リスクフリーレート)が上昇し、株価=割引現在価値は下落します。

 

こういうロジックですよね。

 

しかし、金利が上昇すると、あらゆるものの割引現在価値は下落します。

 

例えば、命の値段です。

 

交通事故で不幸にして人を死なせた場合、損害賠償額はどのようにきまるか。

株価と同じ計算です。

 

その人が将来生み出すキャッシュフロー(67歳までの給料ー生活費)の割引現在価値ですね。

割引率は3%ですが、金利が上昇すれば、これも当然上がります。

つまり、金利が上がると命の値段も下がる、ということです。

あなたの命、家族の命、あらゆる人間の命の値段が下落する。

 

さて、あなたはどうしますか?

一旦、ブローカーに売って、安くなってから買い戻しますか?

 

失礼しました。怒らないでくださいね。

でも、内在するロジックは同じだという事が言いたいのです。

「株」「人の命」という具象が異なるだけです。

 

「宝くじ」と「パチンコ」のお話と一緒です。

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あと、退職金もそうですね。

金利が上昇すると、当然現在価値は下がります。

 

例えば、38年後に2,000万円の退職金が貰えるとします。

割引率が5%の場合、現在価値は

2000万÷(1+0.05)³⁸=約313万円です。

 

これが仮に7%に上昇すると、約153万円に下落します。

なんと、半分以下ですね。

 

さて、みなさんは金利上昇で退職金が半分になった!と狼狽していますか?

 

ロジックは株価下落と全く同じですよ。

株価暴落で狼狽するなら、退職金暴落でも狼狽しないとおかしいですよね。

 

結局、株の場合は「現在価格が見える」ことが仇になっているんです。

要するに、「命の値段」「退職金の値段」と同じく、価格など見なくてよいのです。

価格変動は所与の条件として受け入れればよい。

 

そもそも投資とは、事業リスクを負担するという社会的役割があります。

その結果として、プレミアムを受け取る。

 

事業の先行きが怪しくなったならともかく、金利上昇で株価が下がるから売っとけ、というのは筆者的には違和感を覚えます。

 

そういうのはトレードですね。

別にトレードを否定するつもりはありません。

価格形成機能のベースですから。

 

しかし、投資をするつもりがいつの間にかトレード、では、あまりに軸がなさすぎるように思います。

 

みなさん、ガチホですよ。

あくまで余裕資金、長期投資、分散(インデックス)が前提ですが。

当ブログは、ガチホルダーを全力で応援します!