オモウマイ店は、評価経済社会の勝ち組である

いつも心にサイコパスを★

こんばんは、サイコパスの郵便屋さんです。

 

みなさん、オモウマイ店ってテレビ番組をご存じですか?

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いつも行くジムのサウナでよくかかってるんですよね。

筆者は食いしん坊なので、つい見入ってしまいますw

野菜炒め定食、旨そうでしたよね!

 

さて、こういう「安くて旨い店」って、みなさんどう思われますか?

筆者的には「家のそばにあったらぜひ行きたい!」が本音です。

…が、市場経済的に考えるとあんまりよろしくないんですよね、こういうお店。

市場経済の本質とは

市場経済の本質は「需要と供給による価格形成」です。

 

みんなが求めているモノやサービスには、高い価格が付きますよね。

ヤフオクなんかでもそうです。

 

「高い価格が付く=儲かる」ですから、生産者は、その分野にリソース(経営資源)を投入します。「人」や「お金」ですね。

これは、みんなの需要が満たされ、「価格」が落ち着くまで続きます。

 

逆に、みんなが求めていないモノやサービスには、安い価格しか付きません。

その生産者は、リソースを引き上げる。

 

こうした「需要と供給による価格形成」によって、世の中のリソースが適切に配分され、豊かなモノやサービスが提供されるんですね。

 

対して計画経済=社会主義は、このリソース配分を「政府のお役人」が行います。

「北海道は寒いから、毛皮のコートを100万着作ろう」ってな感じですね。

 

しかし、実際には北海道の人は「毛皮のコート」ではなく「ダウンジャケット」を欲しているかもしれませんよね。

需要と供給のミスマッチです。

100万着もの毛皮のコートは無駄になっちゃいましたね。

 

こうした非効率が積み重なって、計画経済は失敗しました。

オモウマイ店に当てはめると

安くて美味しく、行列ができているのに値上げしない店。

庶民の味方!って感じですが、市場経済的には困ったちゃんです。

 

ダンピングによって、正常な価格形成が妨げられるからです。

周りのお店は、対抗するために値下げに追い込まれます。

夫婦でやってるならまだしも、人を雇っているお店では、人件費もろくに払えず、サービス残業が横行するでしょう。

 

飲食業者の間では、「あそこのエリアはヤバい」事が広がり、誰も出店しなくなります。

結果、そのエリアの人々は、多様なサービスの提供を受ける機会を逸してしまうわけですね。

実際、そんな声もでているようです。

www.cyzo.com

評価経済的に考える

しかし、評価経済的に考えると、このオモウマイ店は、実に合理的に行動していることに気付きます。

 

評価経済社会とは、一言でいうと

ステータスの基準が、みんなからの「評価(人気)」である社会

です。

 

これまでの社会においては、

「仕事の能力」「会社の地位」「所有するお金」「所有するモノ(車、家、時計等)」

なんかがステータスの基準でしたよね。

 

これは、「物質的に豊かになる事」をみんなが目指してきたからです。

必然、この目標に貢献した人や物質的に豊かな人がみんなの羨望を集めたわけです。

 

しかし、「物質的な豊かさ」の先に幸せがない事に、みんなが気付き始めました。

この結果、ステータスの基準が変化した、ということです。

 

詳しくは過去記事をどうぞ。

 

yuubinyasan.com

 

旧来の「貨幣経済」の勝ち組達は、この変化に気付いています。

そして「貨幣」を「評価(人気)」へとエクスチャンジ(両替)すべく、様々な試みを始めています。

 

・前澤社長の「1億円お年玉」キャンペーン。

孫社長の「コロナ検査キット無料提供」「引退までの役員報酬全額寄付宣言」

 

などなど。

 

しかし、はっきり言って上手くいってないですね。

ネットでも、結構叩かれてます。

 

「お金」「モノ」だけでは、どうしても「鼻につく」んですよね。

抽象的すぎるんですよ。

一般人にとっては、イメージが付きにくい。

 

ここで、オモウマイ店ですよw

 

「安くておいしいのに値上げしない店」に対する「評価」は抜群です。

つまり、「貨幣」から「評価」への交換レートがめちゃめちゃ有利なんですよね。

 

ポイントは、具体性です。

具体的に目に見える形で、店主が動く、語る、汗を流す。

お客さんの笑顔が見れたら、それでいいんです!

これで、イチコロですw

 

「抽象の世界(投資、事業等)」で貨幣を稼ぎ、「具体の世界」で評価に両替する。

これが一番効率がいいですね。アービトラージです。

 

FIREの先人たちも、退職後はボランティア等を通じて「評価」の獲得を目指されている人が多いですよね。

 

オモウマイ店も、選択肢の一つに加えると面白いかもしれません。

 

しかし、FIRE後も「貨幣」から「評価」への交換のために労働するって事になりますw

いや、皮肉なものですね。