いつも心にサイコパスを★
こんばんは、サイコパスの郵便屋さんです。
まず、本日の資産額です。
資産総額
1億1,112万4,104円(前日比△1万7,666円)
でした。
アメリカの金利上昇を受け、引けにかけて急速に失速しましたね。
テクニカル的には、いや~なパターンです。
まあ、筆者が語るテクニカルはあてになりませんがw
その金利動向ですが。
2年債の利回り上昇に、10年債利回りが追いついていない。
「FRBの利上げ」と「それによる経済失速」を織り込んでいるようにもみえます。
事実、12月小売売上高は、予想以上に厳しいものでした。
ナスダック先物も大きく下げています。
しばらく、調整相場になるかもしれませんね。
とはいえ、筆者がやることは何ら変わりません。
レバETF(TECL)定期売却と、インデックス(VTI)定期購入です。
淡々と、進めます。
さて、では資産の話はここまでにしまして。
先日、岡田斗司夫さんの提唱されている「評価経済社会」のお話をしましたよね。
評価経済社会とは、ひと言でいえば
ステータスの基準が、「仕事の能力」「お金」から「評価(リスペクト等)」に移る社会
です。
生産力が極限に達すると、人はもはや「モノを新たに生産したり、所有したりする事」に憧れを抱かなくなります。
かつては「パンを腹いっぱい食べる事」が人々の夢でしたが、今は誰もそんな夢持ってないですよねw
これと同じ事が、モノ全般に広がっていく。
この評価経済社会、実はマルクスが150年以上も前に予言しているんです!
知ってました?
でもこれ、ホントなんですよ。
マルクスは、決して資本主義を否定してはいません。
マルクスは、共産社会に至る道筋を「二段階革命」で考えていました。
まず、絶対君主と封建制から成る社会を資本家階級が打ちこわし、資本主義を成立させる。これが一段階目(ブルジョア民主主義革命)。
そして、資本主義が高度化するに従い、その極限まで発展した生産力が、社会を新しい次元に導く。これが、二段階目(共産革命)。
余談ですが、明治維新を「封建制を打ち倒したブルジョア革命」とみなすか否かで、日本の左翼は2つに分かれました。
①明治維新=ブルジョア革命とみなす労農派(現在の立憲民主党等に繋がる)。
②そうとはみなさない講座派(共産党)。
です。
現在、野党共闘でやたらともめてますが、根本的にここから枝分かれしてるんですね。
共産党は、明治維新後の社会も「天皇制と寄生地主、財閥を中心とする封建制」が継続していると見なし、これを打倒する「ブルジョア民主主義革命」を目指しました。
これによって、共産党は国家に目の敵にされ、弾圧されることになります。
話を戻します。
マルクスは、資本主義を「生産力を向上させる手段」として必須だとみなしていました。
同時に、資本主義社会の「分業」システムによって、人間が機械を構成する部品のような存在となっていき、人間らしさが無くなること=人間疎外を問題視しています。
さて、生産力が増大するに従い、労働者には「自由時間」が発生します。
マルクスは次のように述べています。
「真実の経済は、労働時間の節約にある。この節約は、生産力の発展の同義である。労働時間の節約は、自由時間の、つまり個人の完全な発展のための時間に等しく、またこの時間は、それ自身再び最大の生産力として、労働の生産力に反作用をおよぼす」
つまり、生産力の向上→自由時間の増大→個人の発展というプロセスによって、資本主義の発展が、資本主義自身を超克する主体(個人)を生み出すと考えたわけです。
自由時間によって諸才能を開花させた個人が、アソシエーション(共通の目的を持つ人々が自発的に集う組織)を形成し、生産活動を行うことで資本主義を克服する。
これによって、「能力に応じて働き、必要に応じて(好きなだけ)受け取る」社会=共産社会が到来する、とマルクスは予言したわけです。
これって、いまでいうFIRE→評価経済の流れですよね?
そして、「高度に発展した生産力」と、こうした「自由な人々」によるコミュニティーが融合し、資本主義を乗り越えていくと。
分業によって「機械の部品」となった状態から、「人間性を取り戻す」のです。
すごいでしょ?
マルクスは、150年も前にこれを予言していたのです。