いつも心にサイコパスを★
こんばんは、サイコパスの郵便屋さんです。
「FIRE(Financial Independence, Retire Early=経済的自立と早期リタイヤ)」という言葉も、大分世間に浸透してきましたね。
本屋に行っても、関連本にかなり大きなスペースが使われています。
投資系ブログ発の先人たちも、多くの書籍を執筆され、売り上げも好調だとか。
たぱぞうさん
三菱サラリーマンさん
おけいどんさん
等々。
そこで、
もしFIRE後の筆者に執筆依頼が来たら、どんな本を書くか
を考えてみました。
今日は、そのお話です。
FIREなんか、おやめなさい
第一候補は、これですねw
え?普段の言動と矛盾してるって?
もちろん、ブログとは別名義かつ別キャラを設定した上です。
理由は次のとおり。
①FIRE肯定本は、前述のとおり既に多くの先人が発売しており、レッドオーシャンになりつつある。
②対してFIRE否定本は、筆者が知る限りほとんど無い。
特に「FIRE実現者」による否定本は皆無であり、ブルーオーシャンである。
③FIREという生き方を否定したい人は、かなり多いと推察される。
時代はまだ「FIRE=自分の気持ち優先」という生き方に追いついていない。
「みんなで頑張って、みんなで豊かになる」という旧来の生き方からすれば、FIREは裏切り行為に等しい。
この層をターゲットに、「FIRE実現者が、それを否定する」本を出せば拍手喝采で受け入れられる。
こんな感じですかね。
ロジックの骨格としては、限界効用逓減の法則を使えばいいでしょう。
消費量を一単位増やした当たりの効用(満足度)は、次第に低下する。
ビールは一杯目が一番おいしいよねってことです。
これが、「自由」の消費と効用の関係にも当てはまった、という事にするのです。
仕事を辞める前は、「自由」に憧れていました。
でも、実際に「自由」を手にしてみて、その思いが如何に浅はかだったかを思い知りました。
溢れんばかりの自由を手にすると、何をすればいいのかわからなくなるのです。
考えてみると、これは当然です。
娯楽である「ゲーム」にも、様々なルールがありますよね。
「ルール=自由の規制」です。
「自由を規制」されて初めて、人は創意工夫をし、楽しめる。
人間が進歩してきた原点は、きっとここにあったのでしょう。
こんな感じですねw
物事など、どうとでも言えます。
「終わったドラクエ」記事において、
「目的」によって「価値の基準」が規定され、「価値の順列」が形成される、
と書きましたよね。
また、「障がい者は、なぜ殺してはならないか」という記事でも、
物事の善悪、優劣は環境が決める
と書きました。
つまり、すべての価値は、相対的である。
といことです。
僕らが普段「こんなの常識」と思う事でも、それは、その時々の環境によって錯覚しているにすぎません。
大事なのは、
環境を見極めて目的を設定する
って事です。
それによって、価値の基準と順列が決定されていく、と。
俗に言うポジショントークは、その象徴と言えます。
世の中にあふれるポジショントーク
投資なんか、おやめなさい
この記事の元ネタである荻原博子氏著「投資なんか、おやめなさい」はその典型ですね。
①老後二千万円問題等で、世の中は「投資すべし」という論調であふれている。
②しかし、「投資なんかせず、汗水垂らしてコツコツと貯蓄に励むことが正しい」と信じている人々は、相当程度存在している。
③この層の人々は「投資すべしという世の中」と「投資なんかしたくない」という自己の認識の間で、認知的不協和が発生している。
こういう環境が現在あるわけです。
従って、この層向けに「認知的不協和」を解消する手段として、「投資なんか、おやめなさい」を発売した、というわけですね。
そりゃあ売れるでしょ。
筆者は、この本を読んでおらず、氏のインタビュー記事をざっと目を通した程度です。
その上での推測ですが、
荻原氏は、バリバリの株式投資家ではないか、と疑ってますw
だって、予防線の張り方が妙に巧なんですもん。
・余裕資金が一千万くらいない限り、投資なんかすべきじゃない。
→逆に言えば、一千万あれば投資すべき、とも言える。
・ドルコスト平均法は、「下がった時」に大きく買い増せないからダメ
→実際、億り人の多くが「リーマンショックやコロナショック時に大きく買い増した」投資家である。筆者も含めて。
・初心者が投資をしようとすると「金融機関の窓口」で高い手数料をぼったくられる。
→逆に言えば、ネット証券でインデックス投信を買うのは良い、ということになる。
ね、かなり株に詳しい人じゃないと、ここまで言えないでしょうw
でも、荻原氏本人が投資家であることと、投資否定本を書くことは、何ら矛盾しません。
世の中は、需要と供給で動いてますから。
やたらと政権に噛みつく野党
はい、これも「需要と供給」に基づくポジショントークですね。
彼らだって、攻撃したくてしてるわけではありません。
それを求めている層が、必ず一定数存在するからです。
ただし、その層が有権者の過半数を超えることはまずありません。
従って、この戦術をとってるかぎり「野党は政権を取る気がない」とみなしてよいでしょう。
朝日新聞
マスコミだって、例外ではありません。
彼らも「商売」ですからね。
「需要と供給」です。
この記事が示しているのは「当時はこれを肯定的に見る層が多かった」
ということです。
朝日新聞の善悪問題ととらえないように。
それは、投資家の目線ではありません。
結局、すべての価値は相対的である
これに尽きます。
時代の「目的」「価値の基準」「価値の順列」は、環境が決めることです。
「一般人」と僕たち「投資家」の決定的な違いは、これを理解しているか否かです。
・一般人
物事の本質を「善悪」「道徳」といった「物語」で判断する。
・投資家
物事の本質を「需要と供給」による「価格形成」によって判断する。
こうですね。
これって「社会主義=計画経済」と「資本主義=市場経済」の関係にもそのまま当てはまります。アナロジーです。
どちらが「儲かるか」は明確でしょう。
FIRE肯定者が「FIREなんか、おやめなさい」を書くことに対して
なんて節操がないやつだ!
と考えるのは、投資家としては失格、ってことですね。