いつも心にサイコパスを★
こんばんは、サイコパスの郵便屋さんです。
今日は久々の休み!でした。
ブログの記事でも、2~3本書き留めておこっかな。
なんて計画していたのですが…
早、21時前でございます。
あ~今日は生産的なこと全然してないや。
なんとか、この一本だけでも書きます。
なんかネタはないかな~と、今更ながら郵政中期経営計画を見ていましたところ…
ちょっと気になる箇所が。
資本効率の向上
・機動的な自己株式の取得とともに、負債による資金調達を活用し、日本郵政単体の財務レバレッジを高めることで、資本コストを低減します。
・資本コストの低減と収益の向上の双方に取り組むことで、資本効率(ROE)向上を目指します。
いや~、うちの会社もついに…というか、ようやくROEなんて言葉使いだしたんだな。
いや、マジで今更ですが。
ROE(Return On Equity)とは、自己資本利益率のことです。
自己資本とは、BSの右下の部分(資本金+これまでの利益剰余金)=「株主の持分」を指します。
つまりROEとは、株主が「自分の持ち分に対して、どれだけ効率的に利益を稼いでいるか」を見る指標ですね。
2014年に経済産業省がまとめた報告書(伊藤リポート)では、最低8%という目安が示されています。
さて、ここでROEの計算式を見てみましょう。
分子が当期利益、分母が自己資本になってますよね。
つまり、ROEを向上させるには
・利益をより稼ぐ
・自己資本を削る
の2つの方法があるってことです。
要は「利益を上げられないなら、そんなに資本金いらないでしょ?株主に返しなさい」ってこと。
では、ここで中期経営計画の文言をもう一度見てみましょう。
・機動的な自己株式の取得とともに、負債による資金調達を活用し、日本郵政単体の財務レバレッジを高めることで、資本コストを低減します。
・資本コストの低減と収益の向上の双方に取り組むことで、資本効率(ROE)向上を目指します。
一応、収益の向上に取り組むとはありますが、ほぼ負債を増やすって話ですねw
「配当」「自社株買い」によって自己資本を削り、その部分を負債で補う、と。
「資本コスト」とは、WACC(Weighted Average Cost of Capital)ですね。
そのお金を調達するために、どの程度のコストが掛かっているかを表します。
コストとは、
株主資本に対しては「株主が要求するリターン(配当+値上がり益)」
負債に対しては「利子」
これを、それぞれの額に応じて加重平均したものが「資本コスト=WACC」です。
負債の利子よりも、株主が要求するリターンの方が大きいです。
当り前ですね。
負債はリスクがありません(信用リスクはある)が、株主は価格変動リスクを負担しますので。
この資本コストを上回る純利益を稼いだ時、企業は「価値を創造した」と定義されます。
さて、一般的には株主の要求リターンは年平均8~10%と言われています。
郵政の資本構成を見ると、総資産5兆円のうち、純資産(株主資本)が大半を占めています。
無借金経営状態。
つまり、資本コストは年間4,000~5,000億円にも上るってことです。
純利益を4,000~5,000億円以上稼いで初めて、郵政は「企業価値が向上した」といえるわけです。
しかし、経営計画を見ていくと…
2025年度の純利益(目標)は2,800億円となっています。
※あ、連結当期純利益=5,100億円とありますが、これは非支配株主への流出分の利益込みのものです。
ゆうちょ株とかんぽ株を、保有比率50%以下まで売却しますので、利益を半分しか郵政グループに取り込めなくなるってことですね。
目標を達成しても企業価値下がってるじゃん!
このままじゃヤバい!
…ってことで、先ほどの「負債比率引き上げ」になるんですね。
銀行から借金すれば、わずかな利子さえ払っておけば文句は言われません。
株主は年8~10%も要求する上に、株主総会で文句言いまくりますw
だから、「そんなんなら借金もっと増やそうぜ」って話になってるんですね。
はい、今日は以上です。
いや、久しぶりに具体的なネタやったんですが、どうでしたか?
つまんなくないですかね?
筆者は、つまんなかったですw
やっぱり、リカード先生が言うように、自分の得意分野にリソース集中した方がいいかな。
アクセスは伸びないけどw
では、つまんない話にお付き合い下さりまして、ありがとうございましたm(__)m