いつも心にサイコパスを⭐️
こんにちは、サイコパスの郵便屋さんです。
みなさん、節税対策はお済みですか?
今年は市場環境も良く、利益が膨らんでいる方も多いのではないでしょうか。
そんな方のため、特に長期投資家の為の節税方法をご紹介させていただきます。
長期投資家のための究極の節税術
売らない事
のっけから「おい❗️」と突っ込まれた方、ごめんなさい。
でもね、これが結局は長期投資家にとっての基本的かつ究極の節税なんです。
あのバフェットさんも、「含み益は国家からのプレゼント」と発言していますよね。
しかし、僕たちにはプロスペクト理論という難敵がいます。
人間の本能である「損失回避性」により、「損失確定はより遅く」「利益確定はより早く」なってしまう、という認知バイアスですね。
過去記事でも紹介しています。
このうち、「損失確定が遅く」なるのは長期投資家にとってはむしろ良い事ですよね。
問題は「利益確定が早まる」事です。
筆者は、この問題に対して次のように考えることで対処しています。
持ち株の「含み益率」に注目する
「株価のうち、どのくらいが「含み益」でできているか」を見るという事です。
例を出しましょう。
超純水製造装置の雄、野村マイクロサイエンスです。
取得単価が741円で、現在株価が4955円。
4955円ー741円=4214円が「含み益」ですよね。
従って、4214円÷4955円で、約85%が「含み益率」となります。
株価のうち、85%が含み益ですよ、ということ。
いうまでもなく、これこそが「複利の力」の原動力となります。
これが増えるたびに
あ~、複利の力が成長してるな!
と感じればよいのです。
ほら、売りたくなくなったでしょ?
「繰延税率」に注目する
「繰延税金負債」という言葉を聞いたことがありますよね。
「将来支払うべき税金」です。サラリーマンだと源泉徴収なので、中々意識することはないと思います。
持ち株の繰延税金負債は、利益確定の際に支払うべき税金なので
含み益×20.315%
で表されます。
先ほどの例だと、
含み益4214円×20.315%で、約856円になります。
株価の24%=856円は繰延税金負債で出来ています。
つまり、国から1株当たり856円を無利子無期限で借金してるってことです。
これってすごいと思いませんか?
筆者は500株持ってますので、この銘柄については42万8,000円を国からの借金で運用してることを意味します。
売却するまでは、永遠に無利子でレバレッジが掛けられるんですよ!
さらにさらに!
この「借金」は、他の銘柄で損失が出た時の「保険」にもなります。
はい、損益通算ですね。
持ち株で損失が発生したら大チャンス!その都度、損出ししていきましょう。
年末に、含み益と相殺する形で清算すればOK。
考えようによっては、国からの損失補填です。
含み益の範囲内で、売却損の20.315%を税金で補填しますよ、ってことです。
すごいですね。
上手いこと言ってるけど、ただの損益通算じゃん
そう思われるかもしれません。
しかし、ものは考えようなんですよ。
結果的に「売らなければ」長期投資は勝ちなんですから。
ポジティブに考えて、しっかりホールドし続けましょう。
番外編
さて、最後まで見てくださったみなさま、ありがとうございました。
番外編として、「意図せずして節税になってしまう」現象についてご紹介します。
外貨MMFは、ご存じですよね。
筆者も、米国株購入用の資金を一時プールする際に使ってます。
例えば、1ドル100円のレート時に、1万ドルをMMFに移すとします。
その後、株の購入時に全く同じ為替レートで、MMFから1万ドルに戻しました。
ドルベースでは1万ドルのまま、なのですが、実はこの時、円ベースでは「損失」が生じています。
MMF買い付け時は「1ドル101円」で、売却時は「1ドル99円」のレートで円貨ベースで計算されているのです。つまり「売買の都度1ドル当たり2円の為替損が発生」している、ということ。
この為替損は、MMFの損失=債券の売却損として取り扱われます。
先ほどの例ですと、MMFを101万円で買って99万円で売却、損失2万円という取引になるということです。
不思議ですよね。
ドルベースでは1万ドルのままなのに、税務上は2万円の損失が発生してるなんて。
債券と株式は、2016年の税制改正によって損益通算の対象となっていますので、意図せずして株式の節税にもなってしまう、ということです。
まあ、ちょっとした豆知識ですね。
意図的に行うのは、やめておきましょう。