いつも心にサイコパスを!
こんにちは、サイコパスの郵便屋さんです。
私の現在の資産状況等をご紹介したいと思います。
資産の推移
つい先日、1億円を突破したところです。
資産の内訳
「株式」は、米国株:日本株比率=6:4となってます。
「投資信託」は、外貨MMFです。米国株買い付け用資金の保管場所となってます。
「その他資産」については、不動産クラウドファンディングに投資してます。
投資履歴
トレーダー(短期投資家)時代
私が株式投資を始めたのは、2001年の春のことでした。
郵便局に就職して1年間、必死に節約してためた230万円をすべて投入したのです。
本屋さんで株式投資本を読み漁り、自信をもって選んだ銘柄でした。
しかし、結果は惨敗。
ITバブルの崩壊途上で市況全体が悪かったこともありますが、何よりも筆者がポンコツだったことが大きいでしょう。
1年でマイナス70万円という大きな痛手を負いました。
その後も、「ニンテンドーDS」全盛の任天堂への投資が、たまたま上手くいったこと以外は、ぱっとしない成績が続きます。
そして、2007年のリーマンショック。
日経平均10,400円時に「いくらなんでも底だろう」と考え、「日経平均カバードワラント」のコールを25万円分購入。
カバードワラントとは、要は「オプション取引」と同じです。将来の定められた期日に、定められた価格で売買する権利を取引すること。
上手くいけば爆発的な利益となりますが、外せば全損です。
ここからが地獄でした。
私の読みをあざ笑うかのように、日経平均は9,000円、8,000円と下落していきます。
これに対し、私は「マーチンゲール法」で対抗しました。
「日経平均が1,000円下落するごとに、掛け金を倍にしてやる!俺の資産が底をつくまでに、政府は何とか対策するはずだ!世界経済が人質だ!」
当時はそんな考えでした。
典型的な、破産するギャンブラー脳でしたね。
毎日、配達しながら株価が気になってしょうがなかったです。
その後、日経平均は7,000円を割ったところで急反発。
かろうじて100万円程度の利益を手にしました。
これだけのリスクを負って、たったの100万円かよ…。
ほとほと嫌気がさしましたね。
しかし、ここで私は大事な「気づき」を得ます。
それは、「リスクを負う以上、人は相応のリターンがないと納得しない」という事。
よく言われる「ハイリスク・ハイリターン」とは、こういう事か、と。
腑に落ちました。
この「腑に落ちる」という感覚は大事です。
今の時代、「情報」はいくらでもネットで手に入ります。もちろん、相応のリテラシーは必要ですがね。しかし、いかに正しい「情報」を集めたところで「行動」に繋がらないと意味がないんですよね。理論と実践、というやつです。この「情報」と「行動」をつなげ得るのが、この「腑に落ちる」感なんですよね。
とったリスクに対して満足いくリターンではありませんでしたが、この時の体験は、私にとって大事なものになりました。今思えば、ですが。
債券投資家時代
トレードにほとほと嫌気がさした私は、なんと債券投資家に転向します。
当時はリーマンショックの真っただ中。国内のメガバンクが発行する劣後債にもプレミアムが乗り、利回り2~3%くらいあったんです。当時の総資産1,500万をこれにぶち込むと、税引き後で月々3万円くらいにはなりました。
当時、私は企画職の転用試験に合格し、配達から離れていました。その影響で給料がとても安かったんです。三十代前半で手取り18万とかですよ。昇進すると給料が減る。郵便局のあるあるですね。
ともあれ、そんな私にとって月3万円はとてもありがたいものでした。
定期預金家(笑)時代
さて、そんな平穏な債券投資家時代も長くは続きませんでした。
そう、償還です。
お宝債券が次々と償還を迎えるなか、いまだリーマンショックの傷が癒えず「値動きするものが怖い」私は、銀行の「定期預金キャンペーン」に逃げました。「三か月定期年利3%」とかです。まずはシティバンク。最寄りの支店が大阪でしたので、往復4時間かけて行きました。次は茨城の常陽銀行だったかな。高金利定期を求めて全国を飛び回りました。しかし、それもやがて終焉を迎えます。
そして、私が次に手を出したのは、とんでもないシロモノでした。
これにより、私は過去最大の損失を負うことになります。
VIX(恐怖指数)トレードへ
VIX指数とはVolatility Indexの略で、S&P500のオプション取引の値動きをもとに算出・公表している指数です。一般的に、数値が高いほど、投資家が先行きに対して不安を感じているとされます。
「オプション取引」とは、ものすごくザックリいえば「現物に対する保険」のようなものです。当然、株式市場の先行き不透明感が高まり、変動率が上がると「保険」に対する需要は増えますよね。よって、「保険」は値上がりし、比例してVIX(恐怖指数)も上昇する、というわけです。
さて、VIXのチャートを見てみると、突発的に30~60まで吹き上がる事がありますが、その後すぐに20以下に下がっていくことが分かります
「恐怖は決して持続せず、一時的なものである。従って市場混乱時にVIXをショートすれば、その後市場が落ち着くにつれて、大きな利益を手にすることができる」
これが、VIXショート(売り)戦略の基本ロジックです。説得力ありますよね。
しかし、問題は「VIX指数は、理論上は青天井である」という事です。元はといえばオプションの「取引価格」なのですから当然です。
「青天井ショート(売り)は、ちょい怖いな…」
そんなヘタレな私が選んだのは、VIXと逆の値動きをする「NEXT NOTES S&P500 VIXインバースETN(上場投資証券)」でした。
VIXと逆の動きですから、基本はロング(買い)でいける、ということです。
これはいいものを見つけた!と、一気に800万円を投入。
これが運の尽きでした。
その商品には、「即死条項」という恐ろしいものが付随していたのです。
その内容は、「1日で80%以上下落した際は、強制償還される」というもの。
私も認識はしていたものの「リーマンショック時ですら償還はされなかった」という事実に安心しきっていたんですよね。
そして、運命の2018年2月6日。
ぎゃああああああああぁぁぁぁぁ!
私は、一日にして総資産の16%に当たる800万円を失いました。
ミッドウェーとスターリングラードが同時に襲ってきたような衝撃。
投資を始めて17年間、その利益のすべてをここで喪失したことになります。
「振出しに戻る」ですね。
敗因は、私が「ハイリスク・ハイリターン」の原則を、またも忘れていたことです。
ロングなら投資金額に損失限定で、しかも利益は青天井だ!わーい
…そんな訳はないんですよね。投資の世界でフリーランチは無いのです。
そこには、取ったリスク相応のリターンがあるだけなのです。
そして「長期ほったらかし投資」へ
2019年夏。
私はそれまでの投資手法をすべて改めます。
「日米の優良個別株及び米国のインデックスに積立投資し、そのままほったらかす」
投資の王道に、ようやく辿り着いたんですね。
苦節18年。長い旅路でした。
その効果は歴然です。
好調な市況に支えられた面はありますが、「長期ほったらかし投資」を始めてから、資産の伸びが如実に大きくなっています。
「長期ほったらかし投資」の具体的な方法は、この上なく簡単です。
「米国のインデックス投信に積立投資し、株価が上がろうが下がろうが、ひたすらほったらかす」
これだけです。本屋さんに行けば、いくらでも解説本は売っています。
そんな上手い話があるなら、みんな金持ちになってんじゃん!
そう思われるのはもっともです。
なぜ、誰もがお金持ちになれる方法があるにもかかわらず、誰も実行しないのか。できないのか。
この理由の背景には、人類誕生以来の壮大な物語があるんですよ。
ゆくゆく、記事にしていきますね。
それでは、本日もお付き合いくださりましてありがとうございました。
ごゆっくり、お休みくださいませ。